また、睡眠時無呼吸症候群の人は、交通事故を起こすリスクが健常者に比べ高い事が分かっています。最近では、関越道で乗客約40名を乗せたツアーバスが防音壁に衝突した事故が記憶に新しいですが、のちに運転手は睡眠時無呼吸症候群であると診断されました。重度の睡眠時無呼吸症候群を患って運転することは、安全運転上も、また運転者の健康上も、飲酒運転とともに見逃すことができない危険行為であると国土交通省からも指摘されています。

睡眠時無呼吸症候群によって引き起こされる事故が多発していることを受け、国土交通省や各協会も取り組みを進めており、全日本トラック協会や一部のバス協会などでは検査費用の助成も行われております。そのため運送業を営む法人や事業所などでは全社的にスクリーニング検査を実施するところが増えてきました。しかし、他業種や個人を含め国全体としてみると、検査が人々に十分浸透しているとはまだ言えません。

誰もが睡眠時無呼吸症候群になってしまう可能性

このように重大な合併症や事故を招く睡眠時無呼吸症候群ですが、決して珍しい病気ではなく、誰もが発症しうる身近なものです。

日本における睡眠時無呼吸症候群の潜在患者数は数百万人にも上ると言われており、お笑い芸人のサバンナ高橋さんやカンニング竹山さん、タレントの西村知美さんや彦摩呂さんは睡眠時無呼吸症候群であることを公表されています。

では、この睡眠時無呼吸症候群はどのようなことが原因で発症するのでしょうか。もちろん、顎など体の構造上の問題や体質、持病が要因となるものもありますが、この病気には日々の生活習慣も大きく関わっております。特に近年は食生活の欧米化や運動不足による肥満の増加、固いものをあまり口にしなくなったことによる顎の筋力が低下など、睡眠時無呼吸症候群になりうるリスクがより高まっていると言えます。

一方で、睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に無意識に現れる症状なので自覚するのが非常に難しい病気です。潜在患者数が数百万人と推測されている中、実際に睡眠時無呼吸症候群と診断され治療を受けているのはわずか20〜30万人ほどに留まっています。

スクリーニング検査で誰でも簡単に検査ができます

当センターでは、自分や家族が睡眠時無呼吸症候群であるかどうか、ご自宅で簡単に調べられるスクリーニング検査サービスを提供しております。
スクリーニング検査とは、検査機器を指に装着して寝ることで、睡眠時の動脈血酸素飽和度と脈拍数を測定し、睡眠時無呼吸症候群の可能性を判定する簡易的な検査です。ご自宅で測定後、機器を当センターまで返送いただくと、約1ヶ月後に検査結果をご自宅に郵送します。お忙しい方でも、ご自宅で簡単・手軽に検査することができます。検査結果が悪かった方には、病院への紹介状を同封していますので、病院での精密検査や治療を別途ご検討ください。近年では医療技術も進歩し、症状の重症度に合わせた様々な治療法が確立されています。

睡眠時無呼吸症候群は身近に潜む一方、時に重大な結果をもたらす恐ろしい病気です。睡眠時無呼吸症候群の症状が重篤化しないためには、症状の早期発見と早期治療が何よりも大切です。
自分や家族の生活を思い返し、少しでも心当たりのある方は、手軽な簡易スクリーニング検査をまず一度受けてみてはいかがでしょうか。