睡眠時無呼吸症候群とは

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)は様々な生活習慣病の原因になる?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と生活習慣病の関係とは

それに加えて、あまり気付かれていないことですが、種々の疾患を悪化させることがあります。つまりSASは多くの心血管病の危険因子になっています。
その代表的な疾患は以下のとおりです。

高血圧
糖尿病
不整脈
心不全

これまで述べてきましたようにSASでは低酸素状態のため交感神経が刺激されます。
そうしますと心臓の拍動が強まり、同時に血管も収縮して血圧が高くなります。日本には4000万人以上の高血圧の方がいますが、その多くは本態性高血圧といって生まれつきの体質が元で血圧が上昇した人です。しかし一部の方は二次性高血圧という何らかの原因があって血圧が高くなった人がいます。最近ではSASはこの二次性高血圧の原因の一つに数えられています。もともと高血圧の方にSASが合併しますと、血圧はさらに高くなることは容易に想像できると思います。実際、高血圧の方は正常血圧の方に比べ、SASが多いことが知られています。当センターの経験でも、検査時に血圧をお答えいただいた約6万人のうち、SASの疑いが極めて強いDやEと判定された割合は高血圧(最高血圧140mmHg以上)の人では、正常血圧の人に比べ3倍にも上っていました。

適切な治療で睡眠時無呼吸症候群(SAS)を防ぐ

交感神経が刺激されますと血糖も上昇させます。したがって糖尿病も悪化する可能性があります。また交感神経の緊張は心臓の負担を増やし、不整脈を誘発したり、心不全を悪化させたりします。

このように交感神経の緊張は長期間にわたると血圧の上昇や糖尿病の悪化などを介して動脈硬化を促進します。その結果、SASを有する人は心血管病の発症がそうでない人の2〜3倍も多いことが示されています。ここでいう心血管病とは虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、心不全あるいは脳血管障害(脳梗塞や脳出血)のことです。SASの適切な治療を受けるとこれらの発症が減少することも知られています。
これらのことからご自分がSASであるかどうかを知ること、その結果、比較的重症のSASであると診断された場合は適切な治療を受けることが大切です。