SASの治療で現在最も効果がある治療法として普及しているのが「CPAP(Continuous Positive Airway Pressure:持続的陽圧 呼吸療法)治療」です。閉塞型の睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断された、中等度あるいは重度の方に多い治療法です。自宅などでの睡眠時にCPAPというマスクを鼻に装着し、マスクから気道に圧力を加えて空気を送り込み、気道の閉塞を防いで無呼吸をなくす治療法です。即効性で副作用もなく、自宅でも継続的に行うことができる治療法で、これによって質の高い睡眠を得ることができるようになり、日中の眠気や倦怠感だけでなく、高血圧などの生活習慣病も改善されることが報告されています。SASと病院で診断されれば、保険適用対象となり、月に約5000円でこの機材を借りることができます。

※写真提供:フィリップス・レスピロニクス合同会社