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毎年3月に行われる「世界睡眠デー」。今年は3月13日(金)がその世界睡眠デーにあたります。
この世界睡眠デーは睡眠の大切さについて世界規模で啓発するイベントです。
毎年テーマが設定されており、今年の公式テーマは「Sleep Well, Live Better(よく眠り、より良く生きる)」です。
良い睡眠とは身体的にも精神的にも健康にとって必要不可欠なものです。
良質な睡眠をとることによって、日々の活力が充実して、生産性や生活の質が向上します。
パソコンやスマートフォンの普及によって、ついつい夜更かしをしやすくなってしまった現代。
今こそ、この「睡眠」について、食事や運動と同じように健康を守るための習慣として考えていく時かもしれません。
この記事では世界睡眠デーの今年のテーマである「Sleep Well, Live Better(よく眠り、より良く生きる)」に沿って、「睡眠」の重要性と良い睡眠を阻む「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」について解説します。
良い睡眠のもたらす効果について

睡眠が我々の生きる上でどういった機能を持っているか、考えたことはありますか?
睡眠には日々の生活を良くするための効果が多くあります。
・心身の疲労回復
・集中力向上
・代謝機能向上
・記憶力向上
(出典:厚生労働省 健康づくりのための睡眠ガイド2023)
など、心身の安定から様々な機能回復、能力の向上といった、そのどれもが皆さんの日常生活を支える大事な要素であることが分かります。
良い睡眠を実現するためには

では良い睡眠とは何かというと、ただ睡眠時間を長くすれば良いというわけではありません。
大事なことは「適切な睡眠時間を確保し、目が覚めた時に身体が休まったと感じる(睡眠休養感)」ことです。
では睡眠休養感を高めるために、どういったことに気を付ければよいのでしょうか。
①寝る3、4時間前に食事を済ませ、寝ているときに身体が消化活動しないようにする
②就寝の1、2時間前にぬるま湯へ入浴、白湯を飲むなど身体を温める。
③快適な室温を設定して、寝室は暗くする。
④寝る前には覚醒作用のあるカフェインや寝酒を控える。
⑤寝室で寝る前のスマートフォンやゲーム機などを控える。
などの生活習慣が代表的です。そうした睡眠に関わる生活習慣や環境を整えることによって、良い睡眠が実現し、より良い日常生活を送れるよう身体が休まっていきます。
睡眠を阻む睡眠障害~睡眠時無呼吸症候群について~

しかしながら良い睡眠を実現しようとしても、なかなか身体が休まらない…そんな睡眠を阻む病気も存在します。
睡眠障害と呼ばれるそれらの病気は睡眠中における中途覚醒の増加、睡眠時間の短縮などを招き睡眠休養感を阻害します。
代表的な睡眠障害として「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」が存在します。SAS睡眠中に呼吸が何度も止まる疾患で、就寝時のいびきを伴うことが特徴的です。
睡眠中に10秒以上の呼吸停止(無呼吸)や低呼吸(浅い呼吸)が繰り返し発生し、無呼吸・低呼吸に起因する低酸素状態による脈拍の上昇によって、身体の中途覚醒を引き起こし、本来睡眠で得られるはずの休養感を損なってしまうのです。
SASによる日常生活の悪影響は日中の強い眠気、起床時の頭痛、熟睡感のなさ、集中力の低下などが挙げられます。
放置していれば心臓疾患や脳卒中を引き起こす原因ともされ、死亡リスクの上昇にも繋がる恐ろしい病気です。
睡眠障害を見逃さないために

日中の眠気や寝ているときのいびきが気になった場合はSASの疑いのサインです。
SASの診断には、まずスクリーニング検査が推奨されます。この検査では、自宅で指先にパルスオキシメーターを装着し、就寝中の血中酸素濃度や脈拍を測定することで、SASの可能性を評価できます。
その後スクリーニング検査でSASの疑いがあると診断された場合、専門医による終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)を行い、より詳細な診断を受けることが重要です。
適切な治療を受けることで、SASによる健康リスクを軽減し、生活の質を大きく向上させることができます。
まとめ
睡眠とは私たちが生きていく上で必要不可欠な要素です。
しかしながら私たちの身近には、寝床に入る前にテレビやスマホを見て夜更かしをしてしまったり、眠気を抑えるためにコーヒー、エナジードリンクなどカフェインを摂取したりとついついやってしまいがちな良い睡眠を妨げてしまう要素が多くあります。
そうした生活を続け睡眠不足や睡眠障害を放置した結果、居眠りや注意力の欠如を引き起こし、交通事故・労働災害にも繋がり日常の安全まで脅かしてしまいます。
今年の世界睡眠デーのテーマである「Sleep Well, Live Better(よく眠り、より良く生きる)」。
良い睡眠は次の日、ひと月先、1年後と私たちの未来の生活を良くするために築いていく健康の基盤です。
睡眠を今までよりも大切なものとして意識してあげることが、健康ですこやかな未来を迎えるための第一歩です。
毎日の睡眠からより良いものに変えていき、生き生きとした明日を迎えられるように睡眠と付き合っていきましょう。