2026年5月22日に開催された株式会社丸運ロジスティクス関東様の第18回全店安全会議において、当財団(一般財団法人 運輸・交通SAS対策支援センター)のお客様相談室長 田口陽一が、睡眠時無呼吸症候群(SAS)に関する講話を行いました。


今回の講話では、「ドライバーを脅かす睡眠時無呼吸症候群(SAS)の危険性と対策 ~見逃してはいけない兆候について~」をテーマに、SASの基礎知識や運転業務への影響、交通事故リスクとの関係、早期発見・早期対応の重要性についてお話ししました。
講話では、SASが疑われる主な兆候として、次のような例をご紹介しました。
【SASが疑われる主な兆候】
- ・大きないびきをかくと言われる
- ・睡眠中に呼吸が止まっていると指摘されたことがある
- ・十分な睡眠時間を確保しているにもかかわらず疲労感が残る
- ・日中に強い眠気を感じることがある
- ・運転中などに眠気を感じることがある
- ・起床時に頭痛や口の渇きを感じることがある
また、点呼時や乗務中に見られる眠気のサインとして、次のような行動にも注意が必要であることをお伝えしました。
【運転前・乗務中に見られる眠気のサイン】
- ・あくびやまばたきが増える
- ・目をこすったり、体をたたいたりする
- ・目を見開いて意識を保とうとする
- ・姿勢を頻繁に変えたり、体をゆすったりする
- ・目を閉じそうになる、まぶたが重くなる


講話では、SASによる眠気や集中力の低下が運転に及ぼす影響について、事故事例や統計データを交えながら解説するとともに、スクリーニング検査の重要性についても説明しました。
特に、当センターが実施するSASスクリーニング検査において最も重い評価区分である「E判定」は、重度のSASである可能性が極めて高く、当センターの医師からも速やかな精密検査と適切な治療につなげることの重要性が繰り返し指摘されていることを紹介しました。
当日は、各店所長をはじめ、多くの皆様にご参加いただきました。講話後の質疑応答では、現場における健康管理やSAS対策に関する質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。
SASは、自覚症状がないまま進行することも少なくありません。そのため、本人が気付かないうちに日中の眠気や集中力の低下を招き、重大な交通事故につながる可能性があります。
運輸・交通業界においては、上記のようなSASの兆候を見逃さず、ドライバー一人ひとりの健康管理を行うことは、安全運行の確保と交通事故防止につながる重要な取り組みの一つです。
当財団では、運輸・交通業界におけるSAS対策の普及啓発に取り組んでいます。今後も関係各社・団体の皆様と連携しながら、安全で健康な交通社会の実現に努めてまいります。