睡眠時無呼吸症候群の検査なら 医学博士平田 恭信 監修一般財団法人 運輸・交通SAS対策支援センター

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睡眠時無呼吸症候群と
健康のコラム

放っておけないいびき

どのようないびきが要注意なのか……
いびきの仕組みや種類を考えてみましょう。

そもそも「いびきをかく」というのは、どのような状態になっているのでしょう。

鼻から気管支あたりまでの空気の通り道を「上気道」と呼びますが、この上気道が何らかの原因で狭くなってしまった時、吸った空気の流速が速くなります。気道には粘膜があり、速くなった空気の流速が狭くなった気道の粘膜を振動させ音を発します……それが「いびき」となります。ちなみに、ほとんどのいびきは上気道の「軟口蓋」という部位の振動によるものとされています。
上気道は、本来の役割として空気を温めたりホコリなどを取り除く機能を有しているため、狭くなっている部位や凹凸のついた箇所を備えています。ですので、健常者でも仰向けに寝ると睡眠時は筋肉が弛緩しているため、重力の影響も受けやすくなり、多少なりとも気道は狭くなります。さらに就寝前の飲酒や、風邪気味の状態、疲労の蓄積などが原因で、普段以上に筋肉の弛緩が大きくなることでいびきをかいてしまうことがあります。
「いびきをかく」ことで、特に注意していただきたいのは、それが慢性的である場合です。たとえば肥満や筋肉の衰え、顔の構造上の問題など、慢性的ないびきの原因は人によって異なると思いますが、つねに上気道が狭くなっている状態が続いていることに違いはありません。それが悪化すると上気道が完全に塞がれてしまい呼吸ができなくなることも。つまり、慢性的にいびきをかいている人はSAS(睡眠時無呼吸症候群)の危険性が高く、発症はしていなくても予備軍であることは否めません。

いびきの種類は大きく分けて3パターン

注意が必要な慢性的ないびき。どのような対処をしていけばいいのか、お悩みの方は多いはず。まずはご自身のいびきがどのようなパターンに当てはまるのかを知っておきましょう。
いびきには、大きく分けて3つのパターンがあるといわれています。「単純性いびき症」「上気道抵抗症候群」、そして「睡眠時無呼吸症候群」通称SAS=Sleep Apnea Syndromeの3つ。それぞれのいびきにはそれぞれの特徴があります。ただ心配しているだけではなく、ご自身でも確かめられる所から1つひとつ確認していくことで、将来的ないびきの危険性を回避することができるかもしれません。パターンを知り、それに合った対処を施していくことで遠回りせずに健やかな未来を目指しましょう。

単純性いびき症

3つのパターンがあるいびき。その1つ「単純性いびき症」とは、主な症状が「音だけ」のいびき。無呼吸や低呼吸などの症状はなく、睡眠が途切れることや、日中に睡魔に襲われることもないパターンです。
健康にも大きく影響することはく、目覚めがスッキリしている場合などは特に心配はありません。いびきの原因となっている飲酒や疲労、風邪の症状などを解消することで改善されることも。しかし、軽くはあっても毎日いびきをかく場合など、いびきが習慣的な症状となっている場合は、たとえ「単純性いびき症」であっても、将来的に病気の原因へとつながる可能性がありますのでご注意ください。

上気道抵抗症候群

習慣的にいびきをかくパターンの1つ。主に上気道が狭くなっている状態で、つねに強く呼吸する必要があるために、睡眠が分断されたり浅くなったりします。しっかり眠れたと思える状況でも、すぐに眠気や疲れを感じるのも、このパターンの特徴です。
上気道がどのような原因で狭くなっているのかを明確にしていくことで、いびきの改善、そして将来的な危険を回避することにもつながります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)

いびきの中でも、近年特に注目されているのが、この「睡眠時無呼吸症候群」です。Sleep Apnea Syndromeの頭文字から「SAS」と呼ばれることもあります。その主な特徴は、睡眠中10秒以上の無呼吸状態を何度も繰り返すという症状。もう少し詳しく解説すると、10秒以上上気道の空気の流れが止まった状態のことを、医学的に「無呼吸」とされ、約7時間の睡眠中に30回以上の無呼吸状態、または1時間あたり5回以上の無呼吸があれば、「睡眠時無呼吸症候群」と診断されます。
ご自身でチェックする場合の指針として、日中の強い眠気、睡眠中に感じる息苦しさ、だるさや倦怠感、集中力の低下、熟睡感の欠如、気分が優れない(または沈みがち)、夜中に何度も目が覚めてしまう、起床時に伴う頭痛などがあります。
あくまでも代表的な症状の例ですが、これらの症状は、睡眠中に何度も呼吸が停止することで低酸素状態になり、いくら眠っても十分な休息を取れないことに起因します。
さらに「睡眠時無呼吸症候群」の場合、無呼吸状態は意識のない間に起こっているため自覚していないことが多く、明確な症状があったとしても「睡眠時間はたっぷり取っている」のだから、単なる疲れと思い込んでしまうケースもあり、自覚するのが難しい病気だといえます。

あなたのいびきを検査でチェック

ここにご紹介した3パターンのいびきには、特徴的な音があるため、その音の種類でどのパターンに当てはまるのかを推測する場合もあります。目安として代表的な音の例を示しましょう。
単純性いびき症の場合は、ゴォーゴォー、ガァーガァーと比較的、規則的な呼吸音で「音が大きい」のが特徴です。上気道抵抗症候群や睡眠時無呼吸症候群の場合は、狭くなった上気道に強く空気を通そうとするため、ググググーッ、ガーと尾を引くような音と強引に呼吸した音が断続的に出るのが特徴。さらに、睡眠時無呼吸症候群では、無呼吸のための無音状態が10秒以上続き、その後にガガッと激しく空気を引き込む音が出ます。小さくシーやヒューという音が出る場合もあります。このように様々なパターンの呼吸音が混在するのも睡眠時無呼吸症候群のいびき音の特徴です。ただし、この音だけで判断するのは専門家でも困難なこと。気になったらできるだけ早くに正しい検査を受けることが最短の近道なのかもしれません。
睡眠時無呼吸症候群の簡易検査として最も利用されているものの1つに「スクリーニング検査」があります。当センターでも提供しているスクリーニング検査は、ご自宅で受けていただける検査。パルスオキシメーターという動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測定する機器に問診票を添えて郵送で貸し出しています。検査方法も簡単です。腕時計のように手首に機器本体を装着、指先に測定ようのクリップを取り付け一晩眠るだけ。普段通りの生活を変えることなく測定でき、痛みもありません。検査後は貸し出した機器を郵送でご返却いただくだけ。費用的にも精密検査よりもお安く、手軽に受けていただける検査となっています。
ご返却いただいた検査機器と問診票を基に、当センターを監修している医師が確認。後日、結果表を送付します。検査結果はAからFまでの6段階でSAS傾向を診断し、もしも睡眠時無呼吸症候群(SAS)の疑いがある場合は精密検査を受けていただくための紹介状も同封しますので、ぜひご利用ください。日々の健康は些細なことから崩れやすいものですが、快復するのも小さなきっかけから。いびきというご自身の身体から発信されているサインをしっかりと受け止め、健やかな毎日にお役立てください。

⇒「いびきのメカニズム
⇒「睡眠時無呼吸症候群とは
⇒「睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査とは

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