寝ている時の症状は?

息苦しく感じる、寝苦しい
呼吸が止まる、または乱れる
寝汗をかく
夜中に何度も目が覚める
夜中にトイレにいく回数が多い

通常睡眠中は、体を休息させる副交感神経が優位に働きますが、無呼吸と呼吸再開の繰り返しによって脳が覚醒し、日中の活動時のように交感神経優位に切り替わります。
それによって眠りが浅くなり、夜中に何度も目がさめてしまうことになります。
また、交感神経が刺激されることによって尿意を催し、夜間頻尿にも繋がるとされています。

寝起きの症状は?

口の中が渇いている、ベトベトする
すっきり起きられない、熟睡感がない
体が重い、疲労感、倦怠感がある
起床時に頭痛がある

睡眠時無呼吸症候群で低酸素状態になってしまうことや、二酸化炭素が適切に排出されない状態になってしまうこと、及びこうした障害の多い睡眠状態でのストレスが頭痛の原因と推測されています。

日中こんな症状はありませんか?

強い眠気がある
だるさや倦怠感がある
集中力が低下する、根気が続かない
気分がすぐれない、沈んでいる

居眠り運転しそうになった、会議中など重要なシーンで眠くなった、そんな強い眠気に心当たりのある人は要注意です。

また日中の疲れや集中力の低下などは、うつ病の症状とも似ているため、睡眠時無呼吸症候群だと気づかれずうつ病や自律神経失調症と診断される場合もあります。睡眠の質が悪く疲れが取れないことで感情の整理ができなかったり、ストレスがたまったりして、抑うつ症状を引き起こしてしまうといった悪循環に陥ることもあります。

慢性的ないびきは要注意!

睡眠時のいびきは、睡眠時無呼吸症候群であるかどうかを見分ける重要な手がかりになります。
ほとんどの睡眠時無呼吸症は、空気の通り道である気道が狭くなっていたり、塞がれていたりすることによって無呼吸状態に陥る閉塞性睡眠時無呼吸症であるからです。

いびきをかく人がすべて睡眠時無呼吸症候群というわけではありませんが、慢性的にいびきをかいている人は睡眠時無呼吸症候群の危険性が高く、まだ発症していなくてもその予備軍かもしれません。

危ないいびきの特徴は?

慢性的ないびきがある
いびきが朝までひっきりなしに続く
仰向け以外の姿勢で寝るといびきが小さくなる
いびきの音が変化して呼吸が止まることがある

さらに、生活習慣病などがある方は特に注意が必要です。

睡眠時無呼吸症候群は自覚するのが非常に難しい

睡眠時無呼吸症候群により睡眠中に呼吸が止まると、低酸素状態や自律神経の乱れを引き起こし、基礎代謝など身体細部の重要な機能を阻害します。深く良質な睡眠が取れないと、様々な症状が現れます。

また寝起きの強い疲労感倦怠感は、それらが解消されないままだと日中の眠気、集中力低下につながります。仕事中に眠ってしまうなど日常生活に支障をきたすだけでなく、居眠り運転など多くの人を巻き込んだ社会的影響の大きい事故や事件に発展する可能性もあります。
気になる症状を、寝ている時、起きた時、日中に分けてそれぞれ見てみましょう。
いずれの症状も、長期的に、もしくは慢性的に見られる場合、一度睡眠時無呼吸症候群を疑ってみたほうが良いかもしれません。