睡眠時無呼吸症候群とは

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こんな時はSASかも

慢性的な“いびき”はSASのサイン!気道が狭くなっているかもしれません

睡眠時のいびきは、SASであるかどうかを見分ける重要な手がかりになります。ほとんどの睡眠時無呼吸症は、空気の通り道である気道が狭くなっていたり、塞がれていたりすることによって無呼吸状態に陥る閉塞性睡眠時無呼吸症であるからです。

いびきをかく人がすべてSASというわけではありませんが、慢性的にいびきをかいている人はSASの危険性が高く、まだ発症していなくてもその予備軍かもしれません。

鼻から気管支あたりまでの空気の通り道は、上気道と呼ばれます。この上気道が何らかの原因で狭くなると吸った空気の流速がはやくなり、それによって生じる気道の粘膜などの振動音がいびきとなります。上気道の部位の中で特に軟口蓋が振動しやすく、ほとんどのいびきはこの部分が原因とされています。

もともと上気道には、空気を温めたりホコリなどを取り除いたりするために、狭い部分や凹凸の箇所があります。健常者でも仰向けに寝ると重力がかかる上、睡眠時は筋肉が弛緩しているので少し気道が狭くなります。普段いびきをかかない人でも、寝る前にお酒を飲んでいたり、風邪をひいていたり、疲れがたまっていたりすると、この筋肉の弛緩が大きくなり、いつもより上気道が狭くなっていびきをかくことがあります。

慢性的にいびきをかく人は、肥満や筋肉の衰え、顔の構造などの問題で、常に上気道が狭くなっています。それが悪化すると上気道を完全に塞いでしまい、呼吸ができなくなります。

 SAS患者のいびきの特徴は?

① 慢性的ないびきがある

② いびきが朝までひっきりなしに続く

③ 仰向け以外の姿勢で寝るといびきが小さくなる

④ いびきの音が変化して呼吸が止まることがある

さらに、生活習慣病などがある方は特に注意が必要です。

⇒「SASと合併症

ほかにもある!気になる症状 状態別「寝ている時、起きた時、日中」

SASにより睡眠中に呼吸が止まると、低酸素状態や自律神経の乱れを引き起こし、基礎代謝など身体細部の重要な機能を阻害します。深く良質な睡眠が取れないと、様々な症状が現れます。

また寝起きの強い疲労感や倦怠感は、それらが解消されないままだと日中の眠気、集中力低下につながります。仕事中に眠ってしまうなど日常生活に支障をきたすだけでなく、居眠り運転など多くの人を巻き込んだ社会的影響の大きい事故や事件に発展する可能性もあります。

気になる症状を、寝ている時、起きた時、日中に分けてそれぞれ見てみましょう。

いずれの症状も、長期的に、もしくは慢性的に見られる場合、一度SASを疑ってみたほうが良いかもしれません。

<寝ている時>
① 息苦しく感じる、寝苦しい

② 呼吸が止まる、または乱れる

③ 寝汗をかく

④ 夜中に何度も目が覚める

⑤ 夜中にトイレにいく回数が多い

通常睡眠中は、体を休息させる副交感神経が優位に働きますが、無呼吸と呼吸再開の繰り返しによって脳が覚醒し、日中の活動時のように交感神経優位に切り替わります。それによって眠りが浅くなり、夜中に何度も目がさめてしまうことになります。また、交感神経が刺激されることによって尿意を催し、夜間頻尿にも繋がるとされています。

<寝起き>
① 口の中が渇いている、ベトベトする

②すっきり起きられない、熟睡感がない

③体が重い、疲労感、倦怠感がある

④起床時に頭痛がある

SASで低酸素状態になってしまうことや、二酸化炭素が適切に排出されない状態になってしまうこと、及びこうした障害の多い睡眠状態でのストレスが頭痛の原因と推測されています。

<日中>
①強い眠気がある

②だるさや倦怠感がある

③集中力が低下する、根気が続かない

④気分がすぐれない、沈んでいる

居眠り運転しそうになった、会議中など重要なシーンで眠くなった、そんな強い眠気に心当たりのある人は要注意です。

また日中の疲れや集中力の低下などは、うつ病の症状とも似ているため、SASだと気づかれずうつ病や自律神経失調症と診断される場合もあります。睡眠の質が悪く疲れが取れないことで感情の整理ができなかったり、ストレスがたまったりして、抑うつ症状を引き起こしてしまうといった悪循環に陥ることもあります。

睡眠時という無意識に潜む罠 自覚しにくい睡眠時無呼吸症 大切な人は大丈夫?

SASでは寝ている時に呼吸が止まり、それによって様々な弊害をもたらしますが、睡眠中に無意識に現れる症状なので自覚するのが非常に難しい病気です。また、発症するのは働き盛りの中高年男性に多く、なかなか自分の健康を気にする時間がなかったり、SASによる倦怠感などの症状を忙しさによるストレスだとみなしたりして放置しがちです。

しかし、我が国で「いびき」をかく人は約2000万人いるとされ、中高年男性では約6割、そのうちの約300万人から500万人がSASではないかと推定されています。しかし現在SAS治療を受けている患者は二十数万人程度であると言われており、潜在患者が多いと考えられています。

当財団による2012年4月から2017年3月末までのSAS検査結果でも、92,355人のうちSASの疑いがあるD判定であった人が7,273人(7.88%)、重度の呼吸障害の疑いがあるE判定であった人が2,133人(2.31%)にのぼり、約10%の人にSASの疑いが認められました。特に年齢が高いほどその割合が大きくなっており、加齢とともにリスクが高まることが分かります。

SASは日常生活に支障をきたすだけでなく、高血圧や心疾患など様々な合併症を招くこともあります。早期発見と適切な治療が必要な病気です。上記に挙げた症状に心当たりがある方は、一度検査を受けてみることをお勧めします。

⇒「SASと合併症
⇒「検査と治療

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